毛根を復活させる方法はある?髪が生えない原因と効果的な治療とは

毛根を復活させる方法はある?髪が生えない原因と効果的な治療とは

薄毛の範囲が広くなると「毛根が死んでしまったのではないか」と心配になる方もいるでしょう。
実際には毛根が死滅してしまうケースはそれほど多くありません。
そのため、手遅れにならないうちに対処することが求められます。

本記事では専門家監修のもと、以下の点について解説します。

この記事でわかること
  • 毛根が死滅する可能性
  • 毛根が休止状態になるメカニズム
  • 毛根を復活させる方法
  • 毛根が復活するまでの期間

科学的根拠に基づいて「毛根を復活させるにはどうすればいいか」がわかるため、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

中川陽子
中川陽子薬剤師・医学修士
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。

髪の毛が生えてこないのは毛根が死んでしまったから?

髪の毛が生えてこない状態が続くと「毛根が死んでしまったのでは」と思う方もいるでしょう。
しかし、実際には毛根自体は死んでおらず、単に休止状態が続いているケースが多いのです。

毛根は頭皮の中に隠れている部分の髪の毛です。
毛根の付け根には毛球と呼ばれる球状の部分があり、毛乳頭や毛母細胞などで構成されています。毛根の拡大図

毛球はさらに、毛根鞘や毛包幹細胞から成る毛包で覆われています。
簡単に説明すると、毛球は髪の毛を成長させる場所で、毛包は髪の毛を保護し支える部分です。

毛根が死滅するというのは、毛球の中にある毛母細胞が活動を完全に停止することを意味します。
ただ、薄毛に悩まされている方の毛根を調べてみると、死滅しているのではなく、休止状態になっていることが多いのです。
毛根が休止状態になる主な原因がAGA(男性型脱毛症)です。

AGAで毛根が休止状態になるメカニズム

薄毛部分の毛根の多くは死滅しておらず、AGAの発症によって休止状態となっている可能性があります。
AGAで毛根が休止状態になるメカニズムには、ヘアサイクルが深く関わっています。

  • そもそも正常なヘアサイクルとは
  • AGAになると髪の毛の成長期が短くなる

ここでは上記の2点について詳しく解説します。

そもそも正常なヘアサイクルとは?

ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味します。
大きく分けて、成長期・退行期・休止期の3期に分けられます。正常なヘアサイクル

成長期 毛球が太く成長し、髪の毛が伸びる期間。ヘアサイクルの大半(85〜90%)を占める。
退行期 成長期から休止期へ至る期間。毛球の退縮が始まる。ヘアサイクルのおよそ1%を占める。
休止期 毛球が完全に退化して抜け落ちる期間。ヘアサイクルのおよそ10〜15%を占める。

ヘアサイクルの成長期には毛乳頭細胞が成長し、細胞分裂を繰り返すことで、髪の毛を太く・強く成長させます。
退行期から休止期になると、毛球が徐々に退縮、退化してやがて髪の毛が抜け落ちるのです。

ヘアサイクルは髪の毛1本1本毎に異なっているため、すべての髪の毛が同時に抜け落ちるようなことはありません。
一度のヘアサイクルに要する期間は、男性の場合でおよそ2〜5年、女性の場合でおよそ3〜6年とされています。

AGAになると髪の毛の成長期が短くなる

AGAは男性に見られる代表的な薄毛の一種です。
AGAを発症した場合、髪の毛の成長期が短くなるといった特徴があります。

原因は男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)です。
DHTは男性ホルモン受容体と結合し、TGF-βと呼ばれるサイトカインを生成します。

TGF-βは退行期誘発因子や脱毛因子と呼ばれており、正常なヘアサイクルを乱すのが特徴です。
TGF-βによって髪の毛の成長期が短縮されると、髪の毛が成長を終える前に抜け落ちてしまうのです。AGAのヘアサイクル

ヘアサイクルは髪の毛1本1本毎に異なります。
AGAが進行し、TGF-βによってヘアサイクルを乱す毛穴が増えると、徐々に薄毛が進行するのです。

毛根が死んでいるか休止状態か判断する方法

AGAによる薄毛を改善するためには、毛根が死んでいるのか、休止状態に陥っているのか判断する必要があります。
判断する方法として、以下の2例が挙げられます。

  • 産毛があるか確認する
  • AGA治療をおこなっているクリニックを受診する

それぞれについて解説します。

産毛があるか確認する

まず、産毛があるかどうかを確認してください。
産毛を視認できる場合や手で触れて産毛の存在が確認できる場合、毛根は死んでいるのではなく、休止状態にあると考えられるでしょう。

仮に毛根が死滅しているのであれば、産毛が見えないことはもちろん、手で触れても髪の毛の存在を感じることがありません。
産毛なのかどうかを判断できない場合は、虫メガネやスマホのアプリなどを利用して、頭皮を拡大してみる方法もあります。

アプリでおすすめなのが、薄毛管理アプリのHIX(ヒックス)です。
HIXを使えば、プロの毛髪診断士とAIが薄毛の状態を分析してくれます。image4 1
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使い方は簡単で、写真を撮って送るだけです。
無料で利用できるので、AGAが気になる方はぜひ使ってみてください。

AGA治療をおこなっているクリニックを受診する

確実に判断したいのであれば、AGA治療をおこなっているクリニックを受診するのが一番です。

クリニックではマイクロスコープなどを利用して頭皮を拡大し、髪の毛が生えている密度や髪の毛の太さなどを詳しくチェックしてくれます。

毛根が死んでしまう原因

薄毛の多くは毛根の休止にともなって起こりますが、場合によっては毛根が死んでしまうケースもあります。
毛根が死んでしまう原因は、以下のような例が挙げられます。

  • 真皮に届く怪我や火傷を負ったことがある
  • 毛母細胞が死滅している

それぞれについて解説します。

真皮に届く怪我や火傷を負ったことがある

毛根が死んでしまう原因の1つが、真皮に届く怪我や火傷を負ったことがある場合です。

真皮とは、皮膚の奥にある層のことです。
具体的にいうと、皮膚は次のような構造をしています。表皮と真皮

毛球や毛包はこの真皮に存在しています。
真皮に届くようなケガややけどを負った場合、毛根自体が損なわれてしまい、結果として髪の毛が生えなくなるのです。

毛母細胞が死滅している

毛根が死んでしまうもう1つの原因が、毛母細胞自体が死滅することです。
髪の毛はヘアサイクルを繰り返すことで、抜け落ちても再び生えてくるのが通常です。ただ、生涯に繰り返されるヘアサイクルの回数には限りがあるとされています。

AGAを発症すると、ヘアサイクルの大部分を占める髪の毛の成長期が短縮されるため、通常よりも早く毛母細胞が寿命を迎えるのです。AGAのヘアサイクル

さらに、AGAは進行性で、治療をはじめない限りどんどん髪が薄くなってしまいます。
毛母細胞が死滅してしまうと、毛根を復活させることはできません。
「AGAかもしれない」と感じたら、なるべく早めに治療を心がけましょう。

AGAについては下の記事で詳しく解説しています。

毛根を復活させる方法はある?

薄毛の多くは毛根の休止状態によってもたらされます。
したがって、毛根を復活させれば、再び発毛が期待できるでしょう。
毛根を復活させる方法としては、次のような例があげられます。

  • クリニックを受診してAGA治療を受ける
  • 栄養バランスのとれた食生活を送る
  • 良質な睡眠をとる
  • ストレスを溜め込まずに発散する
  • 正しくシャンプー・ドライヤーをする
  • 適度な運動や頭皮マッサージで血流を良くする

それぞれについて解説します。

クリニックを受診してAGA治療を受ける

基本的に、毛根を復活させて発毛に導くためには専門のクリニックを受診して、AGA治療を受けるしかありません。
上述したとおりAGAは進行型の脱毛症であり、自分で改善することはできないのです。

薄毛や抜け毛の原因は実にさまざまです。
たとえば食習慣や生活習慣の乱れ、ストレス、睡眠不足などが原因で抜け毛を引き起こしているのであれば、セルフケアで改善することも期待できるでしょう。

しかし、AGAの場合は遺伝的な形質が深く関わっているため、治療薬などを用いて改善を図らないと毛根を復活させることが期待できないのです。
薄毛が手遅れの状態にならないためにも、まずはクリニックで相談するようにしましょう。

栄養バランスのとれた食生活を送る

毛根を復活させるには専門のクリニックで治療する必要があるのですが、ヘアサイクルを正常化させるのであれば、セルフケアでも効果が期待できます。
ヘアサイクルを正常化に導く方法の1つが、栄養バランスのとれた食生活を送ることです。

髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られています。
日々の食事にたんぱく質が不足すると、丈夫な髪の毛の成長を妨げる結果となります。
また、アミノ酸をたんぱく質に再合成するためには、必須ミネラルの一種である亜鉛の摂取も欠かせません。

頭皮環境を整えたり、血行を促進したり、皮脂のバランスを調整したりするには、ビタミンやミネラルもバランスよく摂る必要があります。
大事な栄養素に関しては下の記事で詳しく解説しています。

良質な睡眠をとる

ヘアサイクルの周期を整え、丈夫で健康な髪の毛を成長させるためには、良質の睡眠をとることも欠かせません。
眠りに落ちてしばらくすると、下垂体から成長ホルモンが分泌され、全身の細胞に作用します。

冒頭でもお伝えしたように、髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長します。
そのため、健康で丈夫な髪の毛を育てるためには、良質な睡眠が欠かせないのです。

ただし、成長ホルモンはどの時間から寝始めても分泌されるので、就寝時間にこだわる必要はありません。
布団に入ってしばらくすると自然な眠りが訪れ、起きたときに心身ともスッキリしている状態が理想の睡眠といえるでしょう。
睡眠に関しては下の記事でもまとめています。

ストレスを溜め込まずに発散する

ストレスを溜め込まずに適度に発散することも、ヘアサイクルを正常化に導き健康な髪の毛を育てる結果につながります。
ストレス状態が続くと、自律神経のうち交感神経が優位になり、血液の循環に悪影響をおよぼします。
頭皮には毛細血管が多く分布しているため、血行が悪くなると頭皮の栄養状態も低下し、髪の毛の成長に悪影響を与えるのです。

毛母細胞が分裂するためには、毛細血管から栄養を受け取る必要があります。
そのため、日頃からストレスを溜め込まず、適度に発散することが求められるのです。

正しくシャンプー・ドライヤーをする

ヘアサイクルを正常に保つためには、毎日のヘアケアに気をつける必要があります。
とくに、正しくシャンプー・ドライヤーをすることが重要です。
たとえば、洗浄力の強いシャンプーを使いすぎたり、ドライヤーの使い方が良くなかったりすると抜け毛の増加につながります。

ヘアサイクルを正常に保ち、頭皮環境を良好に保つのであれば、育毛シャンプーや薬用シャンプーを利用するのがおすすめです。
また、髪の毛を洗った後に自然乾燥させていると、湿った頭皮に雑菌繁殖を起こすリスクが高くなります。
髪の毛を洗ったらしっかりとドライヤーで乾かすよう意識しましょう。

適度な運動や頭皮マッサージで血流を良くする

日頃から適度な運動や頭皮マッサージをおこない、血流をスムーズに保つことが重要です。
頭皮には毛細血管が多く分布しているため、血行不良による悪影響を受けやすいのです。

頭皮マッサージをおこなう場合は、指の腹で頭皮を動かすように優しくマッサージしましょう。
爪や指の先で頭皮を引っ掻くのは禁物です。
詳しいやり方は下の記事で解説しています。

休止状態の毛根が復活するまでの期間

休止状態の毛根が復活するまでに必要な期間は、およそ半年から1年が目安です。
男性のヘアサイクルは平均すると2〜5年であるため、休止期の状態から治療を始めた場合、休止期から抜け出すのに3〜9ヶ月かかる計算となります。

休止期から抜け出すと次の髪の毛の成長期を迎えますが、成長期を迎えたからと言ってすぐに髪の毛が生えてくるわけではありません。
毛母細胞が再び活発に働き始め、発毛効果を実感できるまでには、およそ半年から1年が必要であると考えられるのです。

そのため、AGA治療は根気強く続ける必要があります。
進行型の脱毛症であるAGAの場合、治療を止めればまた髪の毛が生えなくなる可能性もあるため注意が必要です。

AGA治療ではどのように毛根を復活させる?

休止状態に入った毛根を復活させるためには、AGA治療を受けることが重要です。
AGA治療では、主に次のような方法で毛根の復活に取り組んでいます。

  • 投薬治療
  • 毛髪再生治療(幹細胞再生治療)

それぞれについて解説します。

投薬治療

毛根を復活させるAGA治療の1つが、投薬によってヘアサイクルを正常化させる治療です。
ヘアサイクルを正常化させるためには、主にフィナステリドやデュタステリドを主成分とする治療薬が用いられます。

ヘアサイクルについて説明したときに、ジヒドロテストステロン(DHT)がAGAの発症に深く関わっていると述べました。
ジヒドロテストステロンが生成されるときに、触媒として重要な働きをするのが5α-リダクターゼと呼ばれる酵素の一種です。
遺伝的に5α-リダクターゼの働きが活発な方の場合、ジヒドロテストステロンが生成されやすいため、AGAの発症リスクが高くなります。

フィナステリドやデュタステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する働きが期待されています。5αリダクターゼのはたらきを阻害

それによってヘアサイクルの周期を正常化させ、休止状態に入った毛根を復活させるのです。

毛髪再生治療(幹細胞再生治療)

毛根を復活させるAGA治療としては、毛髪再生治療(幹細胞再生治療)もよく知られています。
毛髪再生治療は比較的新しいAGA治療法で、自身の皮下脂肪から採取した幹細胞を利用する点が特徴です。

幹細胞は新しい血液や皮膚の素となる細胞で、ノーベル賞で話題となったips細胞も大きく分けると幹細胞に分類されます。
毛髪再生治療では幹細胞を直接頭皮下に注入し、ヘアサイクルを正常化させ、毛根を復活させる効果が期待されています。

まとめ

毛根の復活についてまとめます。

  • 薄毛であっても毛根の多くは休止状態に入っており死滅していない
  • 毛根が死滅するのは重度の火傷やケガによる
  • AGAが進行するとヘアサイクルの終わりを迎え毛母細胞が死滅することもある
  •                 

  • 毛根を復活させるにはAGA治療を受ける必要がある

薄毛が進行している場合でも、毛根自体が死滅しているケースはむしろ少数例です。
毛根が休止状態に入っているだけであれば、適切な治療を受けることで薄毛の改善が期待できます。

自己判断で諦めるのではなく、AGA専門クリニックを受診し、毛根を復活できるか相談することが重要です。

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