抜け毛対策・育毛に効果的なサプリメントは?AGAに効果はある?

抜け毛対策・育毛に効果的なサプリメントは?AGAに効果はある?

「サプリメントを摂取すれば、髪が生えやすくなるかな」
「髪に良いサプリメントってなんだろう」

薄毛やAGAに悩む男性は、このように感じることもありますよね。
大事なのはサプリメントの効果や薄毛の原因などを正しく把握し、「何が自分に必要なのか」を見極めることです。

そこで本記事では専門家監修のもと、以下の点を詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 抜け毛対策・育毛へのサプリメントの効果
  • 効果的な栄養素・成分の種類
  • サプリメントの適切な飲み方

記事の後半では、サプリメントよりも効果的な「AGAの治療方法」を紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

中川陽子
中川陽子薬剤師・医学修士
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。

サプリメントは薄毛改善に効果ある?

世の中にはさまざまなサプリメントが存在します。
しかし、結論を言えばサプリメントは薄毛改善にほとんど効果がありません。
ここではその理由を詳しく解説します。

薄毛の大半の原因はAGA

まず、「薄毛」をしっかり定義しましょう。
本記事で解説する「薄毛」とは「AGA」を意味します。
薄毛の90%はAGA(男性型脱毛症)が原因で引き起こされるからです。

次に、AGAの原因について解説しましょう。
AGAは5αリダクターゼという酵素が男性ホルモンのテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換することで発症します。

毛乳頭細胞のアンドロゲンレセプターにDHTがキャッチされると、脱毛因子「TGF-β」が増加します。
TGF-βには髪の毛の成長を司る「ヘアサイクル」を阻害して、毛母細胞のアポトーシス(細胞死)を誘発する作用があるのです。
その結果、髪の毛が成長する前に抜け落ちてしまい、薄毛が進行してしまうわけです。

AGAは治療が必須なのでサプリメントでは改善できない

AGAの症状を改善するには、専門の医療機関で治療を受ける必要があります。
上述したとおり、男性ホルモンがAGAの原因だからです。

サプリメントは栄養補助食品であり、治療薬ではありません。
したがって、頭皮や髪の毛に良いとされるサプリメントを摂取しても、AGAを根本的に治すことはできないのです。

ただし、サプリメントには次のような効果が期待できます。

  • 髪の毛の成長をサポートする
  • 髪にハリやコシを持たせる
  • AGA以外の一時的な抜け毛(脱毛症など)を改善する

もっともこれらは「期待できる」といったレベルです。
まずは「AGAの正しい知識」をしっかりと身に付け、足りない栄養素を補うという意味でサプリメントを摂取するのがおすすめです。

AGAの正しい知識は下の記事で解説しています。

抜け毛対策・育毛に効果的なサプリメントの栄養素・成分は?

抜け毛対策・育毛に効果的なサプリメントの栄養素・成分は以下のとおりです。

  • 亜鉛
  • ケラチン
  • ミネラル
  • アミノ酸
  • ビタミン類
  • ノコギリヤシ
  • イソフラボン
  • リコピン
  • コラーゲンペプチド
  • カプサイシン

それぞれ詳しく解説します。

亜鉛

タンパク質の一種であるケラチンは、18種類のアミノ酸が結合してできています。
亜鉛には、食事で摂取したタンパク質がアミノ酸に変わって吸収されたあと、ケラチンが生成されるのを助ける働きがあります。

亜鉛が不足すると、健康な髪の毛が作られにくくなります。
その結果、髪の毛が細くなる・抜け毛が増えるなどの症状が現れ、薄毛が進行してしまう恐れがあるのです。

また、あくまで研究段階ですが、亜鉛には5αリダクターゼの働きを抑える効果があるとも言われています。
AGAや薄毛を改善したいなら、積極的に亜鉛を取り入れましょう。
亜鉛については下の記事で詳しくまとめています。

ケラチン

亜鉛の項でも述べたように、ケラチンは髪の毛の主成分として知られています。
たとえば、過度なダイエットをしてケラチン不足になると、ハリ・コシのある強い髪が作られにくくなってしまいます。

もっとも、ケラチンは牛肉や鶏肉といった日常的な食べ物に含まれているため、過度なダイエットをしない限りは、不足する心配はないでしょう。
ヴィーガンなど事情があって一部の食品しか摂取できない場合に、サプリを使って栄養素を補給するのがおすすめです。

ミネラル

私たちの体にとって欠かせない栄養素であるミネラルも、髪の毛の健康を考える上では外せない成分です。

ヒトの体の約95%は酸素・炭素・水素・窒素の4元素で構成されています。
そして、残りの約5%を構成しているのがミネラルです。

ミネラルには、大きく分けて次の3つの働きがあります。

  • 骨、歯、筋肉などの組織を形成する
  • 生体機能の調整をする
  • タンパク質などと結合して酵素の構成成分となる

中でも、普段の食事だけでは不足しがちな16種類のミネラルを「必須ミネラル」と呼びます。
ちなみに、前述の亜鉛も必須ミネラルの1つです。

ミネラルは体内で生成できないため、食事やサプリメントで意識的に補うことが大切です。

アミノ酸

タンパク質は筋肉・内臓・髪の毛・皮膚のコラーゲンなどを作っており、そのタンパク質を作っているのがアミノ酸です。

中でも、ケラチンの生成を促す「L-リジン」、ケラチンを構成する「シスチン」「ロイシン」は積極的に摂取したい成分といえるでしょう。

ビタミン類

「美容に良い」というイメージのあるビタミン類ですが、抜け毛対策や育毛にとって特に大切なものは次の4種類です。

ビタミンA 頭皮の乾燥防止・新陳代謝の促進
ビタミンB群 細胞分裂の活発化・過剰な皮脂分泌の抑制
ビタミンC コラーゲンや毛細血管の生成の促進・亜鉛の吸収サポート
ビタミンE 血行の促進効果

ビタミン類もまた、体内では生成できない栄養素の1つです。
食事やサプリメントを活用して、積極的に摂取することをおすすめします。

ノコギリヤシ

ノコギリヤシはアメリカ南東部原産のヤシの一種です。
AGAの発症には悪玉男性ホルモンのDHTが深く関わっていますが、ノコギリヤシにはDHTの働きを抑制する効果があると考えられています。
もっとも「考えられている」だけで、科学的なエビデンスは存在しません。

詳しくは下の記事をご覧ください。

イソフラボン

大豆などに多く含まれるイソフラボンは、美容効果が高い栄養素として知られています。
イソフラボンには5αリダクターゼの働きを抑制する作用や、髪の毛にハリ・コシを与える効果があるとされています。

また、髪の毛の成長に深く関わっている「IGF-1(インシュリン様成長因子-1)」を増やしたり、減少を抑制したりする作用もあります。
IGF-1の減少スピードが速い人ほど薄毛になりやすいため、イソフラボンを摂取してIGF‐1の増加を促すことは抜け毛対策や育毛に効果的といえるでしょう。

リコピン

リコピンはトマトなどの緑黄色野菜に多く含まれる栄養素で、優れた抗酸化作用を持つカロテノイドの一種です。
複数あるカロテノイドの中でもリコピンは特に抗酸化作用が強く、β-カロテンの2倍以上、ビタミンEの約100倍とも言われています。
この強力な抗酸化作用が頭皮の老化を防ぎ、抜け毛予防や育毛に効果があると考えられているのです。

また、リコピンには血行を促進させる働きもあります。
血行改善によって頭皮に十分な栄養が行き届き、健康な髪の毛を育てることにつながります。

コラーゲンペプチド

コラーゲンとは皮膚や骨を構成する主要なタンパク質の1つです。
体内に存在するタンパク質の約3分の1を占めています。

コラーゲンペプチドは、コラーゲンを酵素などで分解し低分子化したものを言います。
コラーゲンペプチドを摂取することで髪の毛が太くなったり、毛包幹細胞の働きを維持したりする効果が期待できます。

カプサイシン

カプサイシンは唐辛子に含まれる辛み成分で、血行を促進して代謝を良くする効果があります。
唐辛子たっぷりの料理を食べると汗をかきますが、これはカプサイシンの成分によるものです。

薄毛の原因の一つである頭皮の血行不良に、カプサイシンはプラスの作用をもたらすと言われています。
カプサイシンを摂取することで血行が促進され、頭皮の環境が良くなると考えられているのです。

効果を高めるサプリメントの適切な飲み方

サプリメントは適切な飲み方をすることで、より高い効果を得られます。
効果を高めるサプリメントの適切な飲み方は以下のとおりです。

  • 推奨量を守って飲む
  • 飲むタイミングを意識する
  • 白湯または水と飲む
  • 習慣化する
  • 服用中の薬との飲み合わせに注意する

推奨量を守って飲む

サプリメントを飲むときは、推奨量を守りましょう。
高い効果を得たいからといって過剰な量を摂取すると、さまざまなリスクが生じてしまう恐れがあります。

特に、ビタミンやミネラルは大量に摂取をすると過剰症を発症する可能性もあるので注意してください。
また、カプサイシン、コラーゲン、ノコギリヤシなども過剰摂取をすると健康被害を生じる恐れがあります。
リスクを避けるためにも、1日に摂取する量が日本人の食事摂取基準の上限値を超えないようにすることが大切です。

以下に、上記にてご紹介した主な栄養素の推奨・上限摂取量をご紹介します。

名称 上限摂取量
亜鉛 30mg
ビタミンA 3000μg
ビタミンB1 100mg
ビタミンB2 200mg
ビタミンB6 100mg
ビタミンB12 2500μg
ビタミンC 2000mg
ビタミンE 1000mg
ノコギリヤシ 320mg
イソフラボン 70~75mg
リコピン 15mg
コラーゲンペプチド 5~10mg
カプサイシン 体重1kgに対して5mg

飲むタイミングを意識する

サプリメントを飲むタイミングは栄養素によって異なります。
たとえば、さまざまなビタミンを含むマルチビタミンタイプのサプリメントは、食事中や食後に飲むことで吸収率がアップします。
また、ビタミンE、リコピンなど脂に溶ける性質を持つ栄養素は、炒め物や揚げ物など油を含む料理と一緒に摂取すると良いでしょう。

酸性度の高いビタミンCなど、空腹時に飲むと胃腸に負担がかかる栄養素も存在します。
薬と違い神経質になる必要はありませんが、それぞれの特性に応じて飲むタイミングを意識することで、より高い効果が期待できるのです。

白湯または水と飲む

サプリメントの効果を十分に引き出すためには、白湯または水と飲むことをおすすめします。
もちろん、お茶やコーヒー、牛乳、ジュースで飲んでも大きな問題が生じるわけではありません。
ただ、組み合わせによっては栄養素の吸収が妨げられてしまう場合もあるため、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

習慣化する

毎日忙しく過ごしていると、サプリメントを飲み忘れてしまいがちですよね。
しかし、効果を十分に得るためには継続的な服用が欠かせません。

飲み忘れを防ぐためには「サプリメントを飲む」という行為を習慣化することがおすすめです。
たとえば、「朝食の後にサプリメントを飲む」「寝る前にサプリメントを飲む」など、自分にとって都合の良いタイミングを決めておきましょう。

栄養素の特徴に合わせて飲むタイミングを意識することも大切ですが、なかなか難しいという場合は、上記のように習慣化をしてしまうのも一つの方法と言えます。

服用中の薬との飲み合わせに注意する

服用中の薬がある場合、サプリメントとの飲み合わせに注意する必要があります。
場合によっては重篤な症状を引き起こす可能性もあるため、あらかじめ担当医に相談するなど慎重な対応を行いましょう。

以下に、薬とサプリメントのおすすめできない飲み合わせ例をご紹介します。

飲み合わせ 症状
ビタミンK × ワルファリン 血が止まらない・内出血ができる
ビタミンK × 降圧剤 血圧が下がりすぎる
ビタミンD × 一部の抗コレステロール薬 薬の効果を低下させる
ビタミンD × 骨粗鬆症治療薬 腎臓に負担がかかる
ノコギリヤシ × 一部の抗血液凝固薬、抗血小板薬 血が止まらない
ミネラル × 一部の抗菌剤 吸収を阻害する

クリニックで要相談!AGAに有効な治療方法とは

抜け毛対策・育毛とサプリメントの関係について見てきましたが、サプリメントだけではAGAを治すことはできません。
最初に述べたように、AGAを治療するためには専門のクリニックを受診する必要があります。

AGAに有効な治療法としては、次のものが挙げられます。

内服薬 5αリダクターゼの働きを阻害する

<主な治療薬・治療方法>

フィナステリド、デュタステリド

外用薬 新しい髪の発毛を促進する

<主な治療薬・治療方法>

ミノキシジル

注入療法 薬を頭皮に直接注入する

<主な治療薬・治療方法>

メソセラピー、HARG療法

自毛植毛 自分の毛を患部に移植する

<主な治療薬・治療方法>

ミノキシジル

詳しくは下の記事をご覧ください。

なお、このうち「ミノキシジル」だけはドラッグストアや通販で購入できます。
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まとめ

AGAとサプリについてまとめます。

  • サプリはAGAを治療するものではない
  • あくまで”健康補助”食品なので、足りない栄養素を補うという意味で摂取する
  • 頭皮環境や髪質の改善を期待できる
  • おすすめは亜鉛、タンパク質、ビタミン
  • AGA治療をはじめるならまずはミノキシジルの外用から

サプリよりも大事なのが「食生活の改善」です。
詳しくは下の記事を参考にしてください。

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