【薬剤師監修】薄毛と生活習慣は関係がある?薄毛のメカニズムと正しい治療法を解説!

【薬剤師監修】薄毛と生活習慣は関係がある?薄毛のメカニズムと正しい治療法を解説!

「最近髪の毛が薄くなってきた気がする」
「生活習慣が良くないからかな」

このように考える方もいますが、薄毛と生活習慣は関係ありません。
生活習慣のせいにするのではなく、「正しい原因と治療方法」を知り対策していくことが大事です。

そこでこの記事では、薄毛と生活習慣の関係を明らかにし、薄毛のメカニズムと正しい治療法を紹介します。

この記事でわかること
  • 薄毛と生活習慣は関係がない理由
  • 薄毛になってしまうメカニズム
  • 薄毛の正しい治療法

この記事を最後まで読むことで薄毛のメカニズムや原因が理解でき、「自分はどうすればいいのか」という具体的な対策を見つけられます。

この記事の監修者

中川陽子
中川陽子薬剤師・医学修士
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。

薄毛と生活習慣は関係がない

薄毛と生活習慣は関係ありません。
なぜなら、薄毛(AGA)の原因は男性ホルモンだからです。

AGAは5αリダクターゼと呼ばれる酵素がテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変えることで発症します。
DHTは脱毛因子や脱毛タンパクを放出し、毛母細胞にダメージを与えるのです。

生活習慣を改善したとしても、5αリダクターゼを抑えられるわけではありません。
反対に、生活習慣が悪くても5αリダクターゼが生まれなければAGAは進行しないのです。

もっとも生活習慣が良くないと、一時的な抜け毛の増加につながってしまう恐れがあるので気をつけてください。
どういうことかというと、頭皮環境が悪化して髪が十分に成長しなのです。
頭皮環境が悪くなると、AGA治療にも悪影響を及ぼしかねません。

とはいえ、大事なのは「薄毛(AGA)に対して正しい知識を身につけること」です。
そのためにも、まずは薄毛になってしまうメカニズムを把握しましょう。

薄毛になってしまうメカニズム

ここでは科学的根拠に基づいた薄毛のメカニズムを紹介します。
上述したとおり、薄毛には男性ホルモンが大きく関係しています。

薄毛の原因

薄毛になる流れは以下の通りです。

  • 1.5aリダクターゼがテストステロンをDHTに変える
  • 2.DHTがアンドロゲンレセプターと結びつく
  • 3.DHTが脱毛タンパク(DKK1)や脱毛因子(TGF-)を放出する
  • 4.毛母細胞がダメージを受けて脱毛する

このような流れでAGAは発症します。

AGAのヘアサイクル

DHTが生み出されると、ヘアサイクルが乱れて髪が成長する前に抜けてしまいます。
AGAが進行すればほぼすべての毛母細胞が死滅し、最終的に髪のほとんどが抜け落ちてしまうのです。

AGAは一度発症すると、科学的根拠に基づいた治療をはじめない限り食い止めることができません。
だからこそ、早期発見・早期治療が大事なのです。
早めに発見できれば、今ある髪をしっかり維持できる可能性が高くなります。

なお、AGAは遺伝と大きな関わりがあります。
詳しく説明すると、アンドロゲンレセプターの中には「DHTと結びつきやすいもの」があるのです。

アンドロゲンレセプターの感度はX染色体を通して遺伝します。
つまり、母方の父がAGAなら、あなたも「AGAになりやすい」といえるわけですね。

アンドロゲンレセプターの感度は遺伝子チェックキットなどで調べられます。
心当たりがある方は、AGAクリニックで遺伝子チェックしてもらうのがおすすめです。

薄毛の正しい治療方法

上述したとおり、生活習慣を改善してもAGAは治療できません。
そこで、薄毛を治療するための正しい治療方法を紹介します。
もっとも効果的な治療方法は以下のとおりです。

  • 医療機関を受診する
  • ミノキシジルで発毛を促す
  • フィナステリドやデュタステリドで脱毛を防ぐ

それぞれ解説します。

医療機関を受診する

まずは医療機関を受診しましょう。
なぜなら、医療機関を受診することで「自分に合った治療方法」がわかり、効率的にAGA治療に取り組めるからです。

ただ、中には次のような方もいますよね。

「医療機関に行く時間がない」
「医療機関に行くのが恥ずかしい」

こういった方は、まず薄毛管理アプリ「HIX(ヒックス)」を使ってみましょう!
HIXを使えば、チャットで簡単に専門家に髪や頭皮の悩みを相談できます。
さらに、写真を撮って送るだけで自分の薄毛状態をプロの毛髪診断士とAIが分析してくれるのです。

このような機能がすべて無料で使えるのがHIXの魅力です。
以下の記事でHIXアプリの使い方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ミノキシジルで発毛を促す

ミノキシジルは国内で唯一発毛効果があると認められた成分です。
毛母細胞に作用し、新しい髪の成長と発毛を促します。

ミノキシジルには2種類あります。

  • 外用薬
  • 内服薬

このうち治療薬として認められているのは外用薬だけです。
内服薬は認められていないどころか、重篤な副作用を引き起こす恐れがあるのでおすすめしません。

ミノキシジルの外用薬はさまざまな商品があります。
ただ、基本的に濃度が「5%」であれば、どれを選んでも効果は変わりません。
だからこそ、続けやすい「値段」で選ぶのがおすすめです。

私たちの「ヒックスミノキシジル5」は国内最大濃度かつ1本あたり3,000円です。
ヒックスミノキシジル5と競合製品の比較

AGAで処方される発毛剤の中にはより濃度が高いものもありますが、国内で認められているのは「5%」が最高濃度です。
ヒックスミノキシジル5の詳細はこちらで解説しています。

フィナステリドやデュタステリドで脱毛を防ぐ

ミノキシジルの外用とともに、フィナステリドやデュタステリドで脱毛を防ぎましょう。
フィナステリドとデュタステリドはAGAの進行を食い止められる内服薬です。
具体的に言うと、5αリダクターゼのはたらきを阻害できるのです。

どちらも効果は変わりませんが、作用する「5αリダクターゼの種類」が違います。

フィナステリド デュタステリド
5αリダクターゼ I型
5αリダクターゼ II型

 

これだけ見るとデュタステリドのほうが良さそうに見えますが、処方されるのはフィナステリドがメジャーです。
どういうことかというと、AGAは「5αリダクターゼ II型」によって引き起こされるため、I型に作用してもあまり効果が期待できないのです。

フィナステリドとデュタステリドはどちらも高い効果を期待できますが、医師の診断が必要です。

生活習慣と頭皮環境の関係

上述したとおり、生活習慣と薄毛(AGA)には関係がありません。
しかし、こちらも上述しましたが、頭皮環境の良し悪しには大きな関係があります。

睡眠や食生活、運動習慣などの生活習慣が乱れると、頭皮環境も悪くなります。
生活習慣が乱れると血行が悪くなり、毛髪が成長しづらくなってしまうわけですね。

頭皮環境を改善するためには、以下の点に気をつけましょう。

  • 喫煙しない
  • バランスの良い食生活を心がける
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 適度な運動をする
  • 髪の毛をていねいにケアする
  • 定期的にストレス発散する

もっとも良くないのが「タバコ」です。
タバコには以下のデメリットがあります。

  • 亜鉛が過剰消費される
  • ビタミンなどの吸収率を低下させる
  • 血管を収縮させる
  • DHTを増やしてしまう恐れがある

人によっては「タバコを吸わないほうがストレスが溜まって不健康になる」と考える方もいますが、そのような科学的根拠はありません。
むしろ、「禁煙したほうがストレスレベルが低下する」とわかっています。

喫煙者が喫煙のメリットとして感じるストレス軽減効果は、あくまでニコチン切れによる離脱症状の緩和にすぎず、むしろ禁煙によって離脱症状から解放され、ストレスが低下して精神的健康度も改善することがわかっています。

出典:e-ヘルスネット

詳しくは下の記事をご覧ください。

女性の薄毛には生活習慣は関係ある?

女性の薄毛にも、生活習慣は関係あります。
まず、「女性の薄毛」の原因を確認しましょう。
残念ながら、女性の薄毛について詳しいことはわかっていません。

原因の一つとされるのが女性ホルモンである「エストロゲン」の低下です。
エストロゲンが低下し、男性ホルモンの割合が高くなることで「薄毛になる可能性がある」と言われています。
このように原因がわかっていないため、男性と違って日頃から生活習慣の改善を心がけるのも大事です。

心がけたいポイントは男性と変わりません。
おさらいしましょう。

  • 喫煙しない
  • バランスの良い食生活を心がける
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 適度な運動をする
  • 髪の毛をていねいにケアする
  • 定期的にストレス発散する

加えて、女性ホルモンを低下させないよう意識するのが大事です。
女性ホルモンを低下させないようにするには、食生活の改善がおすすめです。
たとえば、イソフラボンには「女性ホルモンに似た作用を有する」とわかっています。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンの一種である、17β-エストラジオールと構造が類似しており、エストロゲンに似た作用を有することから、がんや、更年期障害、骨粗鬆症などに効果があると報告している研究があります。

出典:日本ナースヘルス研究

「似た作用を有する」というだけで女性ホルモン量を高められるものではありませんが、「頭皮に良い影響を及ぼす」と考える医師もおり、適切な量を積極的に取り入れるのがおすすめです。

薄毛と生活習慣に関するよくある質問

最後に、薄毛と生活習慣に関するよくある質問に回答します。

ここで回答するのは以下の3つです。

  • 薄毛と生活習慣は関係があるの?
  • 薄毛になってしまう原因は?
  • 薄毛の正しい治療方法は?

それぞれ解説します。

薄毛と生活習慣は関係があるの?

薄毛になってしまう原因の大半は男性ホルモンにあるため、生活習慣の良し悪しは直接薄毛とは関係ありません。
仮に薄毛の人が生活習慣を改善したとしても、薄毛は解決しないため注意しましょう。

薄毛になってしまう原因は?

薄毛になる流れは以下の通りです。

1.5aリダクターゼがテストステロンをDHTに変える
2.DHTがアンドロゲンレセプターと結びつく
3.DHTが脱毛タンパク(DKK1)や脱毛因子(TGF-β)を放出する
4.毛母細胞がダメージを受けて脱毛する
このような流れでAGAは発症します。

薄毛の正しい治療方法は?

薄毛を改善する上で、もっとも効果的な治療方法は以下のとおりです。

・医療機関を受診し現状を知る
・ミノキシジルで発毛を促す
・フィナステリドやデュタステリドで脱毛を防ぐ

適切な治療を受けて薄毛を改善しましょう。

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