頭皮が乾燥する原因・改善方法とは?フケやかゆみがある人は要チェック!

頭皮が乾燥する原因・改善方法とは?フケやかゆみがある人は要チェック!

「頭皮の乾燥が気になる」
「常に頭皮が乾燥しているけれど、どうすればいいんだろうか」

男性でもこのような悩みを抱えている方は少なくありません。
頭皮の乾燥はフケが大量に出たり抜け毛が多くなったりと、人によっては深刻な悩みに発展するケースもあるでしょう。

そこでこの記事では、頭皮の乾燥で起こる4つの肌トラブルとその原因、予防・改善策を紹介します。

この記事でわかること
  • 頭皮の乾燥によって起こる4つの肌トラブル
  • 頭皮の乾燥の主な原因
  • 頭皮の乾燥を予防・改善するための方法

この記事を最後まで読むことによって頭皮の乾燥に関する正しい知識が身につき、「自分はどうすればいいのか」という具体的な答えが見つかります。

この記事の監修者

中川陽子
中川陽子薬剤師
薬剤師歴15年
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
患者さんの悩みに真摯に向き合うことをモットーとしている

頭皮の乾燥によって起こる肌トラブル

頭皮が乾燥することで、さまざまなトラブルが起こってしまいます。
主なトラブルは以下の4つです。

  • かゆみ
  • かさぶた
  • フケ
  • 抜け毛

ここではそれぞれ深く解説します。

かゆみ

健康的な頭皮の状態というのは、水分と皮脂がバランス良く構成されています。
頭皮が乾燥してしまうことで水分が失われ、かゆみが発生してしまうのです。

ピリピリしたかゆみを感じ、中には、寝ているときにも頭をかきむしってしまう人もいます。

もっとも、頭皮のかゆみは乾燥以外の原因も考えられます。
詳しくは下の記事をご覧ください。

かさぶた

頭皮が乾燥すると、かさぶたができる危険性もあります。
「頭がかゆいから」と力を入れてかいてしまい、頭皮に傷ができてしまうのです。

かさぶたができると、傷口の周りがかゆくなります。
そして、「かゆいからかく→頭皮に傷ができる→かさぶたになる→かいてかさぶたが剥がれて痛みを感じる」というように、トラブルが続いてしまいます。

かゆくてもかさぶたをはがすのはおすすめできません。
かさぶたをはがしてはいけない理由は下の記事でまとめています。

フケ

フケには2つの種類があります。

  • 乾性のフケ
  • 脂性のフケ

乾性のフケは頭の乾燥から来るもので、白くてカサカサしている特徴を持つものです。
脂性のフケは脂分の過剰分泌が原因で、フケ自体が大きくなりどこかネバネバとしたものとなります。

前者のフケが大量に出る場合、頭皮が乾燥している可能性があります。
詳しい「フケの治し方」に関しては、こちらの記事をご覧ください。

抜け毛

頭皮が乾燥すると、抜け毛の増加につながりかねません。
雑菌によって頭皮環境の悪化に繋がるからです。

具体的に言うと、頭皮を覆う「皮脂」は、雑菌から肌を守るはたらきがあります。
しかし、乾燥することでこの皮脂がなくなり、ダメージを受けやすくなって抜け毛が増えてしまうのです。

AGAとは関係がありませんが、乾燥がひどいと抜け毛が増え、一時的に髪が薄くなってしまいます。
そうなる前に、しっかりと原因を把握しましょう!

頭皮の乾燥でよくある5つの原因

頭皮が乾燥してしまうのにはいくつかの原因があります。
主な原因は以下の5つです。

  • 体質的に乾燥肌になりやすい
  • シャンプーで必要以上に皮脂を洗い流している
  • 髪を十分に乾かせていないor髪を乾かしすぎている
  • 生活習慣が乱れている
  • アトピー性皮膚炎発症している

自分がどれに当てはまるかを確認しましょう。
それぞれの原因を詳しく解説します。

体質的に乾燥肌になりやすい

人によって「乾燥肌になりやすい」「なりにくい」に分かれます。
もともと乾燥肌体質の人は、頭皮も乾燥しやすいので注意してください。

中には「自分が乾燥肌なのかどうかわからない」という方もいるでしょう。
自分の肌質がわからない場合、以下の動画でチェックしてみてください。

シャンプーで必要以上に皮脂を洗い流している

以下のような「髪の洗い方」をしていると、必要な皮脂まで奪われてしまいます。

  • シャンプーを大量につける
  • 自分の肌質に合わないシャンプーを使う
  • 時間をかけてシャンプーしている
  • シャンプーをしっかり洗い流せていない

シャンプーは洗浄力が強いため、間違った使い方をしていると髪にとって必要な皮脂まで除去してしまいます。
正しいシャンプーの仕方は後述しているので、ぜひ参考にしてください。

髪を十分に乾かせていないor髪を乾かしすぎている

ドライヤーの仕方や時間にも気をつけてください。
髪を十分に乾かせない状態が続くと、そこから雑菌が発生するからです。
雑菌のせいで頭皮の状態が悪くなり、乾燥に繋がる可能性もあります。

ドライヤーを使う際は、頭皮から20センチ程度距離を空けるようにしましょう。
同じ箇所を当てすぎないよう、ドライヤーの首をこまめに振るのもおすすめです。

生活習慣が乱れている

生活習慣の乱れによって、頭皮が乾燥しやすくなる可能性もあります。
たとえば、次のような生活習慣はおすすめしません。

  • 栄養バランスの悪い食事
  • 過度な飲酒や喫煙
  • 睡眠不足

頭皮の状態を良好に保つためには、さまざまな栄養が必要です。
生活習慣が乱れてしまうと栄養が失われ、頭皮の状態も悪くなる恐れがあります。

ストレスや睡眠不足は、血行が悪くなったり栄養が行き渡りにくくなったりすることもあります。
十分な睡眠を取って、適度な運動をするなどストレス発散に努めるのがおすすめです。

推奨する栄養素やおすすめの運動方法などは後述しているので、ぜひ最後までご覧ください。

アトピー性皮膚炎発症している

アトピー性皮膚炎を発症してしまうと、肌の水分が失われた状態になります。
これが頭皮まで広がることで、乾燥した状態になってしまうのです。

多くの場合、小学生以下の児童に多く見られますが、青年や大人で発症するケースもあります。

年代別有症率は,20 歳代が 10.2%,30 歳代が 8.3%,40 歳代が 4.1%,50+60 歳代が 2.5%であった

出典:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021

アトピー性皮膚炎を発症してしまうと、頭皮の乾燥を改善するのは簡単ではありません。
悪化を防ぐためにも、皮膚科の受診をおすすめします。

頭皮の乾燥を予防・改善するための7つの生活習慣

上述した症状を改善するためには、頭皮の乾燥を予防しなければなりません。
頭皮の乾燥を予防・改善するには、以下7つの生活習慣を心がけましょう。

  • 正しく頭を洗う
  • 正しく髪の毛を乾かす
  • お風呂上がりは頭皮を保湿する
  • 刺激の少ないシャンプーを使う
  • 栄養バランスの良い食事を摂る
  • 十分な睡眠を取る
  • 乾燥肌の場合は十分な水分補給と適度な運動を行う

それぞれ解説します。

正しく頭を洗う

「正しい洗い方」で髪を洗いましょう。
おすすめの洗い方は以下のとおりです。
正しい髪の洗い方
いきなりシャンプーを付けたり爪を立てて洗ったりするのはおすすめできません。
シャンプーの原液は洗浄力が強いため必要な油脂を除去してしまう恐れがありますし、爪を立てると頭皮を傷つける危険性があるのです。

髪を洗ったあとの「すすぎ」にも注意しましょう。
すすぎ残しをしてしまうと雑菌が繁殖し、頭から嫌な匂いが発生する場合があります。
全体を丁寧に洗い、すすぎ残しがないように気を付けてください。

正しく髪の毛を乾かす

「髪の乾かし方」も正しい方法を覚えておきましょう。
おすすめの手順は以下のとおりです。

  • 1.まずはタオルドライし、ある程度の水分を取り除く
  • 2.ドライヤーを使うときは乾きづらい根元から
  • 3.頭皮から20cm程度離して乾かす
  • 4.温風が一点に集中しないようにドライヤーを振る
  • 5.最後に冷風を当てる

タオルドライから始めると、髪の水分を取り除けるためドライヤーの時間を減らすことができます。
髪を乾かすときは、できるだけドライヤーを当てる時間を短くしましょう。
ドライヤーの熱は髪にも頭皮にも良くありません。

同じ箇所を必要以上に乾かすと、乾燥しやすくなってしまいます。
小刻みにドライヤーを振って、熱を逃がしましょう。
最後に冷風を当てることで、乾燥を抑えられる可能性があります。

お風呂上がりは頭皮を保湿する

お風呂から上がったあとは、なるべく頭皮を保湿しましょう。
保湿することによって頭皮の乾燥を防げます。

保湿するベストタイミングは「タオルドライをした直後」です。
タオルドライをした直後は汚れや油脂などが取り除かれているため、保湿液が浸透しやすいのです。

適量を手にして、指の腹でゆっくりとマッサージするように揉み込みます。
全体にまんべんなく行き届いたら、ドライヤーを当てましょう。
お風呂上がりは頭皮が乾燥しやすいからこそ、できるだけスピーディーに保湿するのが大事です。

刺激の少ないシャンプーを使う

頭皮の乾燥を防ぎたいのなら、シャンプーはできるだけ低刺激のものを選んでください。
そもそも頭皮の汚れはぬるま湯だけでもある程度落ちるため、洗浄力より保湿力を重視して選ぶのがおすすめです。

シャンプーは大きく分けて4つの種類があります。

  • アミノ酸系
  • ベタイン系
  • 高級アルコール系
  • 石鹸系

この中で「刺激が少ないシャンプー」「アミノ酸系」です。
乾燥が気になる場合、シャンプーをアミノ酸系のものに変えてみましょう。

おすすめのシャンプーは以下の記事でも解説しています。

栄養バランスの良い食事を摂る

栄養バランスが乱れてしまうと、頭皮の状態が悪くなってしまいます。
薄毛予防に効果的な栄養素として挙げられるのが、以下の栄養素です。

  • タンパク質
  • ビタミンB
  • 亜鉛

これらは「髪の三大栄養素」と呼ばれることもあります。

特に「亜鉛」はしっかりと意識しなければなりません。
なぜなら他の栄養素と違って日常的に摂取するのが難しいうえに、吸収率が低いからです。
その一方で、タンパク質を髪に変える際の「サポート的な役割」を果たすなど、発毛において非常に重要な栄養素です。

亜鉛が多く含まれている食品に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

十分な睡眠を取る

できるだけ十分な睡眠を取ることが大事です。
なぜなら、成長ホルモンは深い睡眠時に多く分泌されるからです。

髪を修復したり頭皮の状態を良くするためには、成長ホルモンが大きく関係してきます。
成長ホルモンが分泌されることで、傷んだ髪を修復できたり乾燥しがちな頭皮の状態を良くすることができるのです。

実際に、週刊日本医事新報でも次のように記載されています。

​​GHは1日を通してパルス状に分泌され,特に睡眠開始後の徐波睡眠の出現と深く関連している。睡眠後,間もなく,徐波睡眠の開始とともに突発的なGH分泌のパルスが起こる。睡眠開始後のGHのパルス状分泌は24時間で見られるものの中で最も大きい。

出典:週刊日本医事新報4684号

「GH」とは成長ホルモンのことです。
このように「睡眠しているときがもっとも成長ホルモンを分泌する」とわかっているのです。

乾燥肌の場合は十分な水分補給と適度な運動を行う

乾燥肌の人は積極的に水分補給しましょう。
体質的に水分が失われやすいからです。

補給すべき水分量は人によって異なります。
医学的には、以下の計算がメジャーです。

必要水分量(ml/日)=年齢別必要量(ml)×実測体重(Kg)

出典:一般社団法人奈良県歯科医師会

こちらの計算式に則って、必要水分量をしっかり確保しましょう。

また、運動も大事です。
適度に運動することによって肌のターンオーバーが正常化し、乾燥肌を改善できる可能性があります。

ただし、激しい運動はおすすめできません。
激しく運動すると亜鉛が不足してしまう恐れがあります。

亜鉛が不足すると抜け毛の増加につながりかねないので注意してください。
詳しくは下の記事で解説しています。

頭皮の乾燥が治らないときは皮膚科を受診しよう!

あまりにも頭皮の乾燥がひどく、フケが大量に発生したり強いかゆみがあったりする場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
症状が強いようだと皮膚疾患である可能性が高く、専門的な治療が必要です。

具体的には、このような皮膚疾患の可能性が疑われます。

  • 脂漏性皮膚炎
  • 接触皮膚炎
  • 白癬菌(水虫の原因になる菌)の感染

これらの皮膚疾患を自力で治すのは困難です。
たとえば脂漏性皮膚炎の場合、「マラセチア」と呼ばれる真菌が頭皮に異常繁殖している可能性があります。
マラセチアは一度発生すると、シャンプーを変えたり頭皮を保湿したりしただけではなかなか改善できません。

その他の症状も、放っておくと悪化してしまう恐れがあります。
悪化すると抜け毛の増加につながったり、AGA治療ができなくなって薄毛が進行したりしてしまいます。
早めに皮膚科を受診しましょう。