【毛髪診断士監修】ノコギリヤシのサプリメントは育毛・発毛効果なし?

【毛髪診断士監修】ノコギリヤシのサプリメントは育毛・発毛効果なし?

「ノコギリヤシのサプリメントは薄毛に効く」

という話は珍しくありませんよね。

しかし、「本当に効果があるのか」「そもそもサプリメントは薄毛に効くのか」わからない方も多いですよね。

この記事では、ノコギリヤシやそれ以外のサプリメントにおける育毛効果を徹底解説します。

ノコギリヤシサプリメントの育毛効果

「ノコギリヤシは5αリダクターゼを抑制する」と言われています。

後述しますが、5αリダクターゼとは、脱毛因子や脱毛タンパクを放出する男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)を生み出す酵素です。

5αリダクターゼを抑制することによってAGAの原因であるDHTが生まれづらくなるため、薄毛の改善を期待できる可能性があるわけですね。

海外の研究結果にも「ノコギリヤシで薄毛が改善した」という報告があります。

この研究は軽度〜中等度のAGA患者に対して行われたもので、24ヶ月間毎日ノコギリヤシを投与された人の38%に薄毛改善の傾向が見られたという内容です。

…(中略)参考:Comparitive effectiveness of finasteride vs Serenoa repens in male androgenetic alopecia: a two-year study

引用:AGAメディカルケアクリニック

一方で、「ノコギリヤシがDHTを抑制する」という情報には科学的根拠がありません。

ノコギリヤシに含まれる「オクタコサノール」「ステロール」といった成分には、5αリダクターゼの生成を抑制する作用があると考えられています。これが「ノコギリヤシによる薄毛改善効果」の理由です。ただ、この作用に関する科学的根拠はまだ得られていません。

引用:髪コト「育毛に必要な成分ノコギリヤシとは」

そのため、ノコギリヤシのサプリメントに頼るのではなく、あくまで「治療の補助」として必要な分を摂取するのがおすすめです。

ノコギリヤシの目安摂取量

ノコギリヤシは目安摂取量が決められているわけではありません。

ただ、300〜350mgを「目安」とされることが多いです。

ノコギリヤシサプリメントを販売するAsahiでは、「320mg」を推奨しています。

1日たった2粒で1日目安量の320mg※を手軽に摂取することができます。

引用:Asahi「ノコギリヤシ」

ノコギリヤシの副作用

厚生労働省では、ノコギリヤシの副作用に関してこのような注意喚起をしています。

ノコギリヤシの摂取に対して、ほとんどの人は忍容性があります。消化器症状や頭痛などの軽い副作用が認められる可能性があります。

引用:厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』

引用のとおり摂取しすぎたとしても、忍容性があるため重大な副作用を引き起こすリスクは低いと考えられます。

だからといって、摂取しすぎるのはおすすめできません。

ノコギリヤシサプリメントより効果のある育毛・発毛方法

ノコギリヤシサプリメントより効果があるAGAの治療法は以下のとおりです。

  • フィナステリドの内服
  • デュタステリドの内服
  • ミノキシジルの外用

参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

ノコギリヤシのサプリメントを摂取する際は、これらのAGA治療を同時進行するのがおすすめです。

それぞれ説明します。

フィナステリド・デュタステリドの内服

フィナステリド・デュタステリドは、ノコギリヤシと違って科学的に「5αリダクターゼの働きを阻害する」とわかっています。

具体的に言うと、5αリダクターゼの働きを阻害してDHTが生み出されるのを防ぐわけです。

フィナステリド デュタステリド

ただ、フィナステリドとデュタステリドは作用する5αリダクターゼの種類が違います。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【薬剤師監修】フィナステリドとザガーロなら、フィナステリドからはじめよう。その違いとは。

ミノキシジルの外用

ミノキシジルの外用は、毛母細胞に作用して髪の成長と発毛を促進します。

AGAによって乱れたヘアサイクルを正常化させる働きがあります。

ミノキシジル 作用

上述した「フィナステリド・デュタステリドの内服」と併用して、ミノキシジルの外用をはじめるのがおすすめです。

ミノキシジルの外用薬に関しては、こちらの記事をご覧ください。

【2021年最新・薬剤師監修】ミノキシジルの外用薬を比較してみた!選び方や注意点を解説

ノコギリヤシのサプリメントと一緒に摂取したい栄養素

AGA治療・対策する際は、ノコギリヤシのサプリメントとともに亜鉛を摂取しましょう。

なぜなら、亜鉛も5αリダクターゼを抑制する効果が期待されているからです。

ノコギリヤシと同じく科学的な根拠は認められていませんが、そもそも亜鉛は髪に良い影響を及ぼします。

どういうことかというと、髪の主成分である「ケラチン」の生成をサポートする役割があるのです。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

【栄養士監修】亜鉛の一日の摂取量目安は?おすすめの摂取方法も紹介!

まとめ

ノコギリヤシのサプリメントについてまとめます。

  • ノコギリヤシは5αリダクターゼを抑制する働きが示唆されている
  • ただし、科学的な効果は認められていない
  • フィナステリド・デュタステリドの内服かミノキシジルの外用の補助として使うのがおすすめ
  • 同じく5αリダクターゼの抑制が示唆されている亜鉛も摂取する

サプリメントは手っ取り早く摂取できますが、確実な効果は得られないので注意してください。

AGA治療は科学的根拠に基づいた方法を選択しましょう!

この記事の監修者

日野
日野毛髪診断士
公益社団法人日本毛髪科学協会が認定する「毛髪診断士®」
(19年12月取得|認定番号:第A20185号)
AGAアプリ「HIX」専属の毛髪診断士として、3千人以上の方の相談やカウンセリングなどを担当

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