【男性必見】初期脱毛はなぜ起きる?初期脱毛が起きる理由や時期、注意点を解説

【男性必見】初期脱毛はなぜ起きる?初期脱毛が起きる理由や時期、注意点を解説

初期脱毛。

薄毛やAGAの予防や治療をしている、もしくは、これから始めようとしている方なら聞いたことがあるのではないでしょうか?

せっかく、「髪を増やそう」「抜け毛を減らそう」と思っているのに脱毛してしまうなんて、本当に不安になりますよね。

なぜなら、それは治療薬が効いている証拠だからです。

この記事では、そんなAGA治療の初期脱毛について時期や注意点などを解説します。

この記事の監修者

中川陽子
中川陽子薬剤師・医学修士
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。

初期脱毛が起こる理由

初期脱毛が起こるのは、ヘアサイクルが正常化しようとするからです。

そもそも人間の髪は、3つの周期を繰り返します。

  • 成長期:新しい髪が成長する期間(数年)
  • 退行期:髪の成長が止まる期間(2週間)
  • 休止期:髪が抜ける期間(3〜4ヶ月)

しかし、AGAになると髪が成長する前に抜けてしまうため、ヘアサイクルが乱れ、抜け毛がミニチュア化してしまいます。

具体的に言うと、本来なら数年かかる「成長期」が「数ヶ月」「1年」くらいになってしまうのです。

逆に言えば、ヘアサイクルを正常化させることがAGA治療においては重要なのです。

AGAのヘアサイクル

AGA治療をはじめると、ターンオーバーが「AGAのヘアサイクル」から「通常のヘアサイクル」に戻ろうとします。

その際に「AGAの症状によって成長しきれなかった髪」があると、新しい髪が生える邪魔になりますよね。

初期脱毛は、その「邪魔な髪」を取り除こうとする体の作用なのです。

初期脱毛が起こる可能性のある医薬品

冒頭でも触れましたが、「初期脱毛=効果が出始めている証拠」です。

つまり、AGA治療をはじめるには「初期脱毛が起こる可能性のある医薬品」を使うのがおすすめです

ここではその「初期脱毛が起こる可能性のある医薬品」を紹介します。

フィナステリド・デュタステリド

フィナステリド・デュタステリドは、どちらも「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素の働きを阻害する治療薬です。

AGAは、「5αリダクターゼ」がテストステロンを抜け毛作用のある「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変えてしまうことで進行します。

つまり、「5αリダクターゼ」の動きを止められれば、AGAの進行も食い止められるわけです。

AGAのヘアサイクル

フィナステリド・デュタステリドは、ともにAGA診療を科学的な根拠でまとめた「AGAガイドライン」においても「推奨度:A(行うよう強く薦める)」とされています。

どちらも「5αリダクターゼ」を阻害するための治療薬ですが、いくつか違いもあるので注意してください。

一般的には「フィナステリド」が使われることが多いです。

ミノキシジルの外用

フィナステリド・デュタステリドがAGAの進行を抑える「守り」の役割を果たしているなら、ミノキシジルの外用は「攻め」だと言えます。

ミノキシジルは国内で唯一発毛効果を認められた成分であり、毛母細胞に作用して髪の成長と発毛を促進させるのです。

そうすることでヘアサイクルが正常化し、強くて太い毛が生み出されるわけです。

壮年製脱毛症のヘアサイクル

ミノキシジルの外用も「AGAガイドライン」において「推奨度A」とされています。

ミノキシジルの外用薬としてはリアップが有名ですが、現在は似たような成分でより安価な治療薬が大量に販売されています。

1本3,000円で手に入る国内最大濃度のミノキシジル発毛剤はこちらをご覧ください。

ミノキシジルの内服

ミノキシジルには、「ミノタブ」などといった内服薬も存在します。

発毛効果のあるミノキシジルを直接体内に取り込むことから、高い発毛効果が期待できると考えられています。

ただし、ミノキシジルの内服薬はこれらの理由でおすすめできません。

  • 国内で承認されていないため、使用は「自己責任」となる
  • 循環器系などに深刻な副作用を引き起こす可能性がある
  • 入手するためには個人輸入などに頼る必要があり、リスクが高い

「AGAガイドライン」においても、副作用などを懸念して「推奨度:D(行うべきではない)」とされています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

初期脱毛の時期

初期脱毛の時期は個人差があります。

中にはそもそもほとんど起きない場合もありますし、予想以上に長引く場合もあるので気を付けてください。

フィナステリド・デュタステリドの時期

フィナステリド・デュタステリドの場合、「初期脱毛が発生しない」と言われることも多いですが、医師の意見は「初期脱毛は起こる」です。

ミノキシジルと同様に、フィナステリド、デュタステリドでも成長期の誘導は起きるので初期脱毛は起こります。

引用:ベアAGAクリニック「フィナステリド、デュタステリドに初期脱毛はないと聞きましたが本当ですか?」

初期脱毛が起こる場合は症状が出てから1ヶ月程度ではじまり、2〜3ヶ月続くと言われています。

ただし、人によっては半年以上続く場合もありますし、2〜3週間程度で終わる場合もあります。

フィナステリド・デュタステリドの治療効果自体は、半年〜1年くらいで出てくるケースが多いです。

フィナステリド・デュタステリドは初期脱毛よりも副作用を懸念してください。

フィナステリド・デュタステリドではこのような副作用が報告されています。

  • リビドー減少
  • インポテンツ
  • 射精障害など

ミノキシジル外用の時期

ミノキシジル外用の場合、使いはじめてから10日~1か月ほどで起こると言われています。

髪全体が一気に抜けるわけではなく、塗った箇所の古い髪が抜け落ちる、といったイメージです。

基本的に1〜2ヶ月程度ですが個人差があるため、数ヶ月かかる場合もあるので注意してください。

ミノキシジルの治療効果は、4ヶ月程度で出てくることが多いです。

ミノキシジル内服の時期

ミノキシジル内服による初期脱毛も、1〜2ヶ月続きます。

こちらも個人差がありますが、ミノキシジル外用と違って髪全体が抜けやすくなります。

抜ける本数も多いですがその分高い発毛効果が見込める一方、上で解説したようなリスクがあるので注意してください。

初期脱毛で抜ける量・範囲

初期脱毛で抜ける量や範囲は、こちらをご覧ください。

  • フィナステリド・デュタステリド:全体的。ただし、発生しない場合もある
  • ミノキシジルの外用:塗布した部分。量は少なめ
  • ミノキシジルの内服:全体的。量が多め

具体的な量は、「ウィルAGAクリニック」によると約200〜300本です。

ただ、個人差があることに注意してください。

初期脱毛で抜ける量には個人差があり、およそ200~300本ほどが目安とされています。

引用:ウィルAGAクリニック

別のクリニックでは、このような報告もありました。

こちらはミノキシジルを内服したケースです。

気になる「本数」。初期脱毛で抜ける総本数を2度数えたことがあるんですが、5,925本と7,672本でした。バラツキがありますね。

引用:内科総合クリニック人形町

このように、ミノキシジルの内服は外用と比べ物にならないくらい初期脱毛の量が多くなる可能性もあります。

繰り返すようですが、個人差があることに注意してください。

また、ミノキシジルの内服は初期脱毛の量とともに副作用のリスクも懸念すべきです。

人によっては「まったく初期脱毛が起こらなかった」という場合もあれば、「スカスカになるまで髪が抜けた」というケースもあります。

初期脱毛は治療薬の効果が効いている証拠なので、どれだけ髪が抜けても心配する必要はありません。

実際に、「初期脱毛が終わって髪が増えてきた」という方も多いです。

初期脱毛の注意点

初期脱毛は治療効果が現れている証拠ですが、いくつか注意点があります。

AGA治療をはじめる際は、こちらの注意点を確認しておきましょう。

初期脱毛時に使用をやめない

焦ったり心配になったりして、AGA治療薬の使用を止めるのはおすすめできません。

なぜなら、初期脱毛は効果が出始めているサインなのに、途中で止めてしまうと台無しになる恐れがあるからです。

途中で中断したい場合は、自分の判断ではなく医師に相談してください。

初期脱毛ではなく副作用などが出た場合は、使用を中断してください。

この場合も「どういった症状が出たのか」を医師に報告するのが大事です。

不安なようであれば医師に相談

初期脱毛が長くなったり抜け毛が多かったりする場合は、医師に相談してみてもいいでしょう。

最近は「銀座総合美容クリニック」「湘南美容クリニック」などオンライン診療してもらえるところもあります。

AGA治療をはじめる際に、オンライン診察を取り入れているクリニックを選択するのも大事ですよ。

初期脱毛でよくある悩み

初期脱毛でよくある悩みをまとめました。

不安を抱いている方や初期脱毛に悩んでいる方は、こちらに目を通しておいてくださいね。

初期脱毛が終わる兆候はある?

人それぞれ違います。

ただ、SNSで意見を集めてみると、初期脱毛が終わったことを実感できた方が多いようです。

逆に言えば、抜け毛の量が減らないと感じた場合、「まだ初期脱毛が続いている」と考えられます。

初期脱毛は個人差があるので、1〜2ヶ月は様子見ましょう。

2回目の初期脱毛はある?

「ある」と考える医師も多いです。

初期脱毛は、AGA治療開始から10日ほどではじまり、1ヶ月半ほどで落ち着くのが一般的ですが、その後再び抜け毛が増えることがあります。

引用:AGAメディカルケアクリニック

1回目で生えた毛が弱々しかった場合に、それらを取り除こうとして2回目の初期脱毛が起こるのです。

1回目の初期脱毛同様、気にする必要はありません。

まとめ

初期脱毛についてまとめます。

  • 初期脱毛はAGA治療の効果が出ている証拠
  • ヘアサイクルが正常化しようとしているために初期脱毛が起こる
  • 使用をはじめて1〜2ヶ月で起きることが多い
  • 焦って途中で中断しない
  • 副作用などが出た場合はすぐに医師に相談

初期脱毛を恐れる必要はありません。

「発毛効果が現れたきざし」として、むしろプラスに捉えましょう!

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