帽子をかぶり続けていると「髪に栄養が届かずはげるんじゃないか」と不安になる方も多いですよね。
結論から言えば、帽子をかぶってもはげ(AGA)になるわけではありませんが、頭皮環境を悪化させた結果、抜け毛の原因になることはあります。
この記事では、帽子とはげの関係性について紹介し、おすすめのかぶり方を解説します。
「帽子をかぶるとはげる」は嘘!
はげ(AGA)の原因と帽子は関係ありません。
「帽子をかぶるとはげる」という情報は、鵜呑みにしないようにしましょう。
はげ最大の原因は男性ホルモン
はげ、つまりAGA最大の原因は男性ホルモンにあります。
具体的に言うと、男性ホルモンであるテストステロンが抜け毛作用のあるDHT(ジヒドロテストステロン)に変わることで進行していくのです。
この「テストステロンをDHTに変える」のは、「5αリダクターゼ」と呼ばれる作用の働きであるとされています。
帽子をかぶらなくても「5αリダクターゼ」の量が多ければAGAになりやすいですし、帽子をかぶる人でも量が少なければAGAになるとは限りません。
このように、「帽子をかぶる・かぶらない」は「はげる・はげない」と直接的な関わりがないので安心してください。
遺伝的な要因もある
AGAには遺伝的な要因もあることが、最近の研究でわかりつつあります。
DHTは、毛乳頭の中に存在する「アンドロゲンレセプター」と結びつくことで抜け毛を促します。
「アンドロゲンレセプターの感度を高くする遺伝子」は女性にあるX染色体から受け継がれるため、母方の祖父母にこの遺伝子がある場合は「AGAになりやすい」と言えるのです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ただし、抜け毛などの原因にはなる可能性も
以上のことから、「帽子はAGAを発症・進行させるものではない」とわかります。
しかし、はげの原因にはならなくても、一時的な抜け毛や薄毛の原因になる可能性があるので注意してください。
これらはAGAと関係がないものの、帽子のかぶり方を見直す必要があります。
なお、「AGAかどうか」はセルフチェックで調べることも可能です。
「セルフチェックしてもよくわからない」という場合は、AGA管理アプリであるHIXを使って分析してみましょう。
HIXを使えば、AI・毛髪診断士が無料で自分の薄毛状態をチェックしてくれますよ。
頭皮環境に良くない帽子の被り方
「AGAじゃないけど、抜け毛や薄毛が気になる」という方は、頭皮環境に良くない帽子のかぶり方をしている可能性があります。
ここでは要注意な帽子のかぶり方をいくつか紹介します。
頭皮がムレたまま帽子をかぶり続ける
頭皮の環境が悪ければ、AGAの原因にはならないにせよ健康な髪が育ちません。
田んぼの状態が悪ければおいしい作物が育たないように、頭皮環境は髪の健康にとって重要な役割を果たしているのです。
たとえば、こういった状態なら「頭皮環境が良くない」と言えます。
- 赤くなっている
- かゆい
- 大きなフケが大量に出る
- 常にカサカサしている
- 逆に、頭皮がベタベタしている
これらの状態で帽子をかぶり続けると、頭皮環境のさらなる悪化を招いてしまいかねません。
まずはシャンプーを見直したり丁寧にヘアケアをおこなったりして、頭皮環境の改善に努めましょう。
帽子の締め付けがキツすぎる
ヘルメットなど、痛いくらい締め上げている場合も注意してください。
頭皮の血流が悪くなり、十分な栄養が髪に届かなくなっている可能性があります。
帽子が頭皮と密着していると通気性も悪くなるので、きつくしすぎないように調整しましょう。
帽子が汚れている、清潔ではない
帽子が汚れていたり清潔でなかったりすると、頭皮にも悪影響を与えてしまいます。
帽子も服と同じで、使えば使うほど汚れますし雑菌・ばい菌が繁殖しやすくなるので注意してください。
定期的にお風呂場などで洗浄し、清潔に保つようにしましょう。
はげるのを予防する帽子のかぶり方
帽子のかぶり方を見直すと、頭皮環境が改善される可能性もあります。
定期的に帽子をかぶる方は、こちらで紹介する方法を実践してみてください。
帽子をかぶったあとはヘアケア
帽子を被ると頭皮の汗が増えるため、雑菌などが繁殖しやすくなります。
そのまま放置していると頭皮環境の悪化を招きかねないので、帽子をかぶったあとはできるだけ早めにヘアケアしてください。
時間がない場合は、40度前後のぬるま湯で髪を注ぐだけでも構いません。
頭皮の汚れや余計な油脂は、40度前後のお湯で流れ落ちるからです。
こまめに帽子を脱ぐ
できれば1時間に1回程度、帽子を脱ぎましょう。
帽子をかぶりっぱなしにしていると、頭皮がムレやすくなってしまいます。
この場合、帽子は清潔な場所に置き、殺菌スプレーなどをかけて10分程度乾かしてください。
通気性が良い帽子に変える
帽子自体を通気性のあるものに変える、というのもおすすめです。
たとえば、ナイキのベースボールキャップはアイレット(穴)が空けられており、シンプルかつ通気性が高いです。
他にも、ヘルメットをかぶるときなどは「インナー帽子」を着用するのもおすすめします。
ヘルメットと頭皮の間に隙間ができるので通気性が良くなり、ムレの改善につながります。
帽子自体を清潔に保つ
帽子は服と違って付着した汚れや油脂などが見えにくいです。
しかし、体と密着しているわけですから、見えていないようで汚れていることがほとんどです。
放置すると臭いが発生する原因にもなるので、できればしっかりと洗いましょう。
帽子は洗濯機でも洗えますが、洗濯表示や「色落ちしないかどうか」をあらかじめ確認してください。
はげるのが気になるならAGA治療をはじめよう
帽子ははげるのか、についてまとめます。
- 帽子はAGA(はげ)の原因にならない
- なぜなら、AGAは男性ホルモンや遺伝が原因だから
- しかし、一時的な抜け毛の原因になる可能性はある
- AGAなのか一時的な抜け毛なのかはセルフチェックやHIXを使う
- 帽子は1時間に1回程度脱ぎ、洗濯する
帽子を綺麗にしたり丁寧にヘアケアしたりしても抜け毛が収まらない場合、AGAの可能性があります。
AGAは治療しない限り進行が止まらないので、早めに医療機関やクリニックの受診をおすすめします。
この記事の監修者

- 毛髪診断士
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公益社団法人日本毛髪科学協会が認定する「毛髪診断士®」
(19年12月取得|認定番号:第A20185号)
AGAアプリ「HIX」専属の毛髪診断士として、3千人以上の方の相談やカウンセリングなどを担当
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