
【毛髪診断士監修】毛根に白い玉がつく2つの理由!○○の場合は頭皮が悪化してる可能性あり
抜けた毛根に白い玉がついていると、「毛根や頭皮に問題があるのかも」と不安になりますよね。
しかし、白い玉の正体は簡単に突き止めることができるので安心してください。
この記事では、そんな毛根につく白い玉の正体を解説します。
毛根に付く白い玉の正体
毛根に付く白い玉の正体は2種類あります。
- 毛根鞘
- 皮脂
結論から言えば、「毛根鞘」の場合なら問題ありません。
しかし、皮脂だった場合は頭皮の環境が悪化している恐れがあるので要注意です。
まずは白い玉が「毛根鞘なのか皮脂なのか」を見極めましょう。
毛根の白い玉が毛根鞘なら問題なし
毛根鞘の場合、こういった特徴があります。
- 白い玉が半透明で薄い
- 付いている場所が毛根周辺
毛根鞘は髪の毛と頭皮をつなぎとめる「接着剤」の役割を果たしていると考えてください。
自然脱毛による抜け毛でもついていることがあるため、心配する必要はありません。
毛根鞘が抜けても頭皮の状態が良好でヘアサイクルが正常なら、再びそこから強い髪の毛が生えてきます。
毛根の白い玉が皮脂なら要注意
一方、白い玉がこういった状態の場合は注意してください。
- べったりしている
- 根元まで付いている
こちらは毛根鞘ではなく皮脂の可能性が高いです。
白い玉に粘性があり根本まで付いている
前提として、頭皮に「皮脂」があるのは悪いことではありません。
人間の体には「皮脂腺」と呼ばれる機関がありますし、皮脂は頭皮を保湿し外部の刺激から守るための「バリア」的な存在を担っているのです。
問題なのは皮脂の過剰分泌です。
なんらかの原因で皮脂が過剰に分泌されると、それを餌に菌が繁殖しやすくなり、脂漏性皮膚炎などを引き起こしてしまう恐れがあります。
ねっとりしていて根本まで白い玉がついている場合、その正体は過剰分泌された「皮脂」である可能性が高いと考えてください。
抜け毛の原因になる可能性もある
皮脂が過剰分泌されているというのは、頭皮環境が悪化している証拠です。
頭皮の環境が悪いと栄養が行き渡らず、髪が育ちにくくなり、抜けやすくなってしまいます。
結果としてヘアサイクルが乱れ、一時的に抜け毛が多くなってしまう可能性があります。
【注意】AGAの原因ではない
ただ、「頭皮環境の悪化」はAGAと関係がありません。
なぜなら、AGAの原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」にあるからです。
具体的に言うと、「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が男性ホルモンであるテストステロンを、抜け毛作用のあるDHTに変えてしまうことで進行します。
つまり、頭皮環境が悪くても「5αリダクターゼ」がなければAGAになることもありませんし、頭皮を清潔にしていても「5αリダクターゼ」が多ければAGAになってしまうのです。
だからといって、「はげるわけじゃないから頭皮が荒れていても別にいいや」と決め込むのは良くありません。
頭皮環境が悪ければAGA治療の効果が弱まってしまう恐れがあります。
AGAはしっかりと治療しなければどんどん症状が進行していくので、毛根にねっとりとした白い玉が付いていた場合は、まず頭皮の環境を改善しましょう!
毛根の白い玉を減らすには
白い玉が皮脂である場合、なるべく早めに対策することをおすすめします。
ここでは誰でもできる対策をいくつか紹介します。
シャンプーを変える
シャンプーは、できれば洗浄力の弱いアミノ酸系を使ってください。
なぜなら、頭皮の汚れや余計な皮脂は40度前後のぬるま湯で十分に落ちるからです。
メンズシャンプーの中には「汚れがごっそり落ちる」といった洗浄力の強さをアピールするものもありますが、逆に頭皮の大事な皮脂まで根こそぎ奪い取ってしまう恐れもあります。
そうすると頭皮が乾燥し、かえって皮脂が多くなってしまいかねないので注意してください。
シャンプーに関しては、こちらの記事でまとめています。
髪の洗い方を改善する
髪の洗い方はこちらを参考にしてください。
これらを実践した上に、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。
髪が濡れていると雑菌が繁殖しやすくなります。
ドライヤーで乾かす際は同じ箇所に当て続けると乾燥しやすくなるため、小刻みに振りながら熱を分散させてください。
食生活を改善する
食生活が乱れていると、頭皮に栄養が届かなくなったり血流が悪くなったりして、頭皮環境が悪化しやすくなります。
ここで大事なのは、ビタミンB群とビタミンCです。
ビタミンB群は健康な粘膜の維持に大事で、ビタミンCはコラーゲンなどの生成をサポートします。
こちらの記事でビタミンB群・ビタミンCが多く含まれている食品を紹介しているので、参考にしてくださいね。
直接的な原因ではないがAGA治療も大事
「頭皮環境の悪化はAGAと関係がない」と説明しましたが、だからといってAGA対策しなくてもいい、というわけではありません。
AGAは年単位で徐々に進行していくため、自分ではなかなか気付きづらいです。
こちらの特徴に当てはまった場合、AGAの可能性があるので注意してください。
- 母方の祖父が薄毛
- 抜け毛が小さく弱々しい
- 生え際が頭頂部の前方2cmより後退している
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
まとめ
毛根の白い玉についてまとめます。
- 毛根の白い玉は毛根鞘か皮脂
- 毛根鞘の場合は問題なし
- 皮脂の場合は頭皮環境の悪化が懸念される
- 頭皮環境の悪化は抜け毛や炎症などの危険性がある
- シャンプーを変えたりヘアケア・食生活を改善したりするのが大事
自分の薄毛状態を詳しく分析してもらいたい方は、AGA管理アプリである「HIX」を使うのもおすすめです。
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この記事の監修者

- 毛髪診断士
-
公益社団法人日本毛髪科学協会が認定する「毛髪診断士®」
(19年12月取得|認定番号:第A20185号)
AGAアプリ「HIX」専属の毛髪診断士として、3千人以上の方の相談やカウンセリングなどを担当
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