【毛髪診断士監修】抜毛を気にする基準って?大事なのは本数より状態って本当?

【毛髪診断士監修】抜毛を気にする基準って?大事なのは本数より状態って本当?

「最近、抜毛が増えた」とAGAを心配する男性は多いですが、大事なのは抜けた本数ではなく「抜けた髪の状態」です。

多くの方は抜け毛の量ばかり気にして、抜毛の状態をチェックできていません。

抜けた毛がどのような状態かを確認しないと、AGAを見落としてしまう恐れもあるので気を付けてください。

この記事では、そんな抜毛を気にする基準について解説します。

抜毛の原因

はじめに抜毛の原因について説明しますが、知っておいてほしいのは「抜毛は自然現象である」ということです。

髪の毛には「ヘイアサイクル」と呼ばれる周期があります。

髪は「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返し、「生える→抜ける」を繰り返していくわけです。

 

ヘアサイクルが正常であれば、抜けても新しい髪が生えてくるので心配する必要はありません。

しかし、ヘアサイクルが乱れると髪が成長する前に抜けてしまいます。

「ヘアサイクルが乱れる」という状態が続き、最終的に髪がほぼ抜けきってしまうのが、いわゆる「AGA」と呼ばれる症状です。

AGAは、「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が男性ホルモンのテストステロンを抜け毛を促すDHT(ジヒドロテストステロン)に変化させることで引き起こされると考えられています。

つまり、「5αリダクターゼ」の働きを止めないことには、AGAはどんどん進行してしまうわけです。

男性が気にするべきは抜毛そのものではなく、その抜毛が「AGAによるものなのかどうか」なのです。

AGAの可能性が高い抜毛の基準

とはいえ、「自分の抜毛がAGAの症状なのかどうかわからない」という方も多いでしょう。

そこで、ここからはAGAの可能性が高い抜毛の基準について解説します。

毛が細く弱々しい

冒頭でもお伝えしたように、AGAかどうかは抜毛の状態をチェックしてください。

AGAになるとヘアサイクルが乱れてしまうので、「軟毛」と呼ばれる弱々しくて柔らかい髪しか生えません。

ヘアサイクルが正常であれば、生えている髪と抜けている髪を比べてもほとんど遜色はありません。

生えている毛と比べてみて明らかに髪が細くて柔らかい場合、「AGAの疑いがある」と言えるでしょう。

1日100本以上抜けている

大事なのは「状態」ですが、だからといって抜毛の「本数」を気にしなくていいわけではありません。

AGAでない方は、「抜毛の量が100本未満である」と言われています。

一方、AGAの方は髪が生えて抜けるまでのサイクルが短くなるため、抜毛の量も増えてしまうわけです。

抜毛は季節的な要因もあるので注意してください。

たとえば、イギリスの研究結果から「秋は冬の約2倍、抜毛が多い」とわかっています(参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2003996/)。

詳しくはこちらの記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

【毛髪診断士監修】秋は抜け毛が多くなる?今からでも遅くない対策を紹介

徐々に多くなっている

抜毛の量が突然増えた場合は、AGAではなく別の原因が考えられます。

たとえば、AGAではない脱毛症(たとえば円形脱毛症など)や頭皮環境の悪化、その他の疾患などです。

AGAは年単位でじっくり進行するという特徴があるため、一気に抜毛が増えた場合は違う可能性を考えるべきでしょう。

クリニックや皮膚科などを受診することで早期解決できる可能性があるので、ぜひ早めに行動してください。

薄くなってきている部分がある

AGAにはさまざまな進行パターンがあります。

こちらをご覧ください。

こちらは実際の症例に基づいて作成された「ハミルトン・ノーウッド分類」と呼ばれるAGAの進行パターンです。

抜毛によって薄くなってきた部分があるなら、AGAが進行している可能性があります。

放っておけばどんどん進行してしまうため、「AGAかもしれない」と自覚したら早めに対処しましょう。

抜毛を抑えるには

AGAによる抜毛を抑える上で大事なのが、「科学的根拠のある方法を実践すること」です。

なぜなら、AGAはどんどん進行していくため、科学的に根拠のない方法を試しても効果が見られず時間や労力の無駄になってしまうことが多いからです。

たとえば、こういった方法は科学的な根拠が乏しいのでおすすめできません。

  • 性欲を我慢する
  • ワカメを食べる
  • できるだけ帽子をかぶらないようにする、など

「科学的根拠があるかどうか」は、「AGAガイドライン」を参考にするのがおすすめです。

AGAガイドラインはAGA診療を科学的な根拠とエビデンスを用いてまとめたもので、詳しくはこちらの記事で解説しています。

【2021年最新】AGA診療ガイドラインについて内容や治療の推奨度などを解説

ここでは「AGAガイドライン」でも推奨されている2つの対処法を紹介します。

発毛剤・育毛剤で髪を維持する

AGAが進行していない場合、発毛剤と育毛剤で髪の維持に努めるのがおすすめです。

発毛剤と育毛剤の違いはこちらをご覧ください。

  発毛剤 育毛剤
目的 新しい毛を増やす 生えている毛を維持させる
分類 医薬品 医薬部外品等
ミノキシジル 含まれている 含まれていない

大きな違いは、「ミノキシジルが含まれているか・いないか」です。

ミノキシジルとは国内で唯一発毛効果が認められた成分で、発毛剤には含まれていますが育毛剤には含まれていません。

ミノキシジルには2つの効果があります。

  • 毛包の活性化
  • 毛包の成長促進

ミノキシジルが髪の成長を促進し、発毛を促進させることによって、ヘアサイクルを正常化させるのです。

ミノキシジル 作用

ミノキシジルの外用は「AGAガイドライン」においても、推奨度「A(行うよう強く勧める)」とされています。

国内にあるミノキシジル外用薬の一覧に関しては、こちらの記事をご覧ください。

【2021年最新・薬剤師監修】ミノキシジルの外用薬を比較してみた!選び方や注意点を解説

治療薬を服用する

AGAの治療薬として主に使用されているのがこちらの2つです。

  • フィナステリド
  • デュタステリド

これらはどちらも上で説明した「5αリダクターゼ」の働きを阻害するものです。

フィナステリド デュタステリド

(プロペシアはフィナステリド、ザガーロはデュタステリドの商品名)

AGAの進行を食い止めるには、発毛剤で毛母細胞の動きを促進させつつ、これらの内服薬で抜毛を抑えるのが大事です。

ミノキシジルの外用同様、こちらも「AGAガイドライン」で推奨度「A(行うよう強く勧める)」とされています。

 

ただ、フィナステリドとデュタステリドで作用する「5αリダクターゼ」の種類が違うので気を付けてください。

「5αリダクターゼ」にはI型・II型の2種類があり、それぞれ存在する箇所が違うとされています。

詳しくはこちらの記事でまとめています。

【薬剤師監修】フィナステリドとザガーロなら、フィナステリドからはじめよう。その違いとは。

HIXで自分の頭皮をチェックしよう!

今まで抜毛の基準と対処法について解説しましたが、「AGAなのかどうか自分じゃわからない。けど、クリニックで診てもらう時間はない」と感じる方もいるでしょう。

こういった方におすすめなのが、AGA管理アプリのHIXです。

HIXを使うと、写真を送るだけでAIと毛髪診断士が自分の頭皮を無料で分析してくれます。

こちらの記事で実際の使用感や使ってみた結果を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

【男性必見】HIXってどんなアプリ?実際に使ってみた!最新の口コミ・評判も紹介

この記事を監修したHIXスタッフ

毛髪診断士 日野

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